まませ坂

原集落沿道に安置された「三十三観音」

原集落沿道に安置された「三十三観音」

 歴史国道「北陸道」の竹橋(たけのはし)口から最初の難所「前坂(まえさか)」を抜けると、峰沿いの北陸道から山麓の原村に通じる山道がありました。この山道は下り坂で、その昔、稼ぎから帰る村人が集落に向かって食事の用意を呼びかけた坂道を「まませ坂」といいました。
 「まませ」とは「飯仕度」のことで、この村の百姓に雇われていたサルが、主人が山畑から「まませいやぁ!」と叫ぶと、サルが飯仕度をしたことから「まませ坂」と呼ばれるようになったと伝えられています。ちなみに、飯仕度をしたこのサルにまつわる別の伝説も残っています。原という地名は、「腹へったー」から名付けられたそうです。
 同集落入口の沿道には、倶利伽羅峠の沿道から移された三十三観音のうちの1体が安置されています。また、村を見下ろすように建つ小原神社にも1体安置されています。

所在地 〒929-0421 石川県河北郡津幡町字原
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アクセス IR津幡駅から「津幡駅前」交差点を右折し、県道59号線に入ります。「白鳥橋詰」交差点を右折し、「浅田陸橋」を越えると、「浅田」交差点に出ます。そこを左折し、倶利伽羅方面に進み、「刈安」交差点を直進すると、すぐ右側に原に入る道があります。そこを右折し、しばらく行くと、Y字路に出ます。その手前右側の沿道に「三十三観音」があります。Y字路を右方向に進むと、右手に「小原神社」の鳥居が見えます。さらに坂道を上っていくと、右手に歴史国道「北陸道」の「前坂」からの下り坂、その先の左手に「龍ヶ峰」に続く上り坂が見えます。そこを左折し、「北陸道」に入ると、左手山麓に見える原集落に通じる「まませ坂」がありました。



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