三十三観音

倶利伽羅不動寺境内に安置された「三十三観音」

倶利伽羅不動寺境内に安置された「三十三観音」

 歴史国道「北陸道」として認定された倶利伽羅峠の「三十三観音」は、慶長年間(1840〜50年代)に津幡町竹橋(たけのはし)から倶利伽羅峠を越えて埴生(はにゅう=小矢部市)までの約3里(約11キロ)の沿道に、長楽寺(ちょうらくじ)中興の祖である秀雅上人(しゅうがしょうにん)が、観音信仰が高まる中、寺までの道標として地元の有志の奉加により安置したといわれています。
 明治元年の神仏分離令により長楽寺が廃され手向(たむけ)神社となると、仏像である観音像はそれぞれゆかりの地である麓の寺社境内や墓地に移され、旧北陸道の倶利伽羅峠から姿を消しました。近年、津幡町・小矢部市の有志グループの努力により、1988(昭和63)年に33体の所在地と各像の形態・刻銘が全て判明しました。像高63〜97センチの観音像には、近世末期の加賀・越中の在郷町人名などが刻まれています。
 道の駅「倶利伽羅源平の郷」の広場には、倶利伽羅峠「三十三観音巡り」の案内マップが掲げられています。
◆津幡町地内に移された観音像
倶利迦羅不動寺(4体)、竹橋道端(1体)、竹橋西墓地(1体)、原道端(1体)
原小原神社(1体)、上藤又藤岡家墓地(1体)、上藤又峯本家墓地(1体)
北横根墓地(1体)、倉見専修庵(1体)、杉瀬墓地(3体)

所在地 〒929-0426 石川県河北郡津幡町字竹橋西239番14
お問い合わせ先 道の駅「倶利伽羅源平の郷・竹橋口」
電話番号 076-288-1054
ホームページ
アクセス 道の駅「倶利伽羅源平の郷」の広場に掲げられている、倶利伽羅峠「三十三観音巡り」の案内マップを参照ください。



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