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津幡運動公園に入る手前の小高い丘に、駆除したイノシシの供養碑「猪塚(ししづか)」が立っています。1774(安永3)年から翌々年にかけて大雪が続き、山奥でエサがないイノシシが多く出没し、山里の作物を食い荒らしました。そのため、藩では役人を派遣して大規模なイノシシ狩りが行われ、数千頭が殺されました。村人たちは証拠として尻尾を持っていくと、イノシシ1匹につき米1升の褒美(ほうび)がもらえました。その尾を集めて埋め、供養した石碑がこの猪塚です。
石碑は高さ1.36メートル、直径0.39メートルの円柱状で、正面に梵字(ぼんじ=古代インドの文字)と建立の年(安永6年2月15日)、銘文が刻まれています。
◆2011年(平成23年)5月1日 津幡町文化財(有形民俗文化財)指定