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毎年4月下旬から5月初旬にかけて、倶利伽羅源平合戦の舞台となった倶利伽羅峠で桜まつりが開催されます。
倶利伽羅公園一帯の見事な桜並木は、「昭和の花咲かじいさん」と呼ばれた高岡市の高木勝己氏が、20数年間に渡って約3,000本の八重桜を植栽したのが始まりです。現在ではそれを受け継ぎ、約6,000本の八重桜が咲き誇ります。同まつり開催中の夜間は提灯300個が点灯され、満開の八重桜がライトアップされます。
◆厄除け念仏赤餅つき
期間中には、倶利迦羅不動寺境内で厄除けの念仏赤餅つきが行われ、古来より疫病の難から逃れられると言い伝えのあるつきたての念仏赤餅が参拝者に配られます。
念仏赤餅つきのいわれは、その昔、倶利伽羅山頂で悪さをする猿たちに、そこを通る旅人たちはほとほと困っていました。ある日、和尚さんにお不動様からのお告げがあり、赤く塗った餅を猿たちに与えたところ、猿たちはそれをおいしそうに食べ、それからというもの二度と悪さをしなくなったそうです。以来、このお餅はお不動様の霊験あらたかな「厄除けのお餅」とされ、今日に受け継がれています。