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津幡町の倶利迦羅不動寺山頂本堂には、高さ1.1メートルの木像「阿弥陀如来像(あみだにょらいぞう)」が安置されています。作者は浄土真宗七高僧の第六番目に崇められている源信(げんしん)和尚(恵心僧都=えしんそうず)といわれています。この像は倶利伽羅の長楽寺(ちょうらくじ)が所蔵していましたが、明治の神仏分離によって廃寺となり、1877年(明治10年)ごろ当時の倉見の有力者が津幡町笠谷地区の倉見区の専修庵へ納めたと伝えられています。
2013年(平成25年)9月6日、1865年(慶応元年)に建てられた専修庵の取り壊しが決まり、町文化財の阿弥陀如来像が、かつて安置されていた倶利伽羅山に約130年ぶりに戻りました。
◆1967年(昭和42年)11月29日 津幡町文化財(彫刻)指定