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津幡町倶利伽羅地区の九折(つづらおり)区にある白山神社には、1898(明治31)年4月4日に地元の若連衆が奉納した「源平合戦大絵馬」が残っています。拝殿に掲げられた絵馬の大きさは縦93センチ、横239センチで、同地区の竹橋(たけのはし)の倶利伽羅神社が所蔵する「倶利伽羅合戦図屏風」の一部を模写したものです。同神社の祭神は、健御名方命(たけみなかたのみこと)・伊弉諾命(いざなぎのみこと)・伊弉冉命(いざなみのみこと)・菊理媛命(くくりひめのみこと)です。
倶利伽羅谷や萩坂谷には、祭旗の白を源氏、赤を平家と見る風習が残っており、源平合戦が深く関わってきたことを物語っています。同地区で毎年旧盆に開催される「寺尾夏まつり」では、伝統競技「源平騎馬戦」や九折芸能太鼓「源氏太鼓」が披露されます。