Interview
- Beta Computing株式会社
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#03Beta Computing株式会社我が家のような安心感で仕事中でも癒されます
[代表] 村松俊臣さん、吉村真幸さん
[住所] 石川県河北郡津幡町南中条へ11-4
[設立] 2015年4月2日
[従業員数] 2名
[活用制度]
小規模事業持続化補助金(津幡町商工会)、産業創出支援補助金(津幡町交流経済課)
Beta Computingは、石川県内のソフトウェア会社で同期だった村松さんと吉村さんが2015年に設立し、スマートフォンアプリを中心にソフトウェア開発を行っています。
今回は「最高コミュニケーション責任者」の吉村真幸さん(写真 左)にお話を伺いました。
Q.Beta Computing株式会社はどんな会社ですか?
Beta Computingはソフトウェアの開発を行っている会社で、現在は主にiOSやAndroidなどのスマホアプリを制作しています。今はまだBeta Computingとしての製品は出ていませんが、今後は、自社オリジナルアプリをはじめ、様々なソフト開発に取り組んでいきたいと考えています。
元々村松は学生の頃からソフトウェア開発の分野で起業したいと考えていました。その後、一旦は石川県内の企業に就職するのですが、3年目に再び独立を決意して退職し、会社の同期だった私と共にBeta Computingを設立しました。
私は以前お笑い芸人をしていました。ライブハウスでの漫才やM-1グランプリへの出場経験もあり、人前で話すことに慣れているので、主にお客様の対応は私が担当しています。
Q.津幡町で起業したきっかけはなんですか?
ソフトウェア開発は最低限の機材があればそれほど場所を選ぶ仕事ではないと思っていました。
そのため、通勤時間のあまりかからない金沢市とその近郊で事務所を探していたのですが、若い男2人が事務所を借りようとなるとなかなか信用を得られず、物件探しは難航していました。津幡町で立地のいい一軒家を見つけた際、対応してくれた不動産屋さんは私たちの起業を応援してくださり、私たちの条件にもうまく合致していたので、津幡町で起業することとなりました。
一軒家をオフィスにすることによるメリットは多くあります。納期が迫り、根を詰めて作業をしないといけないときでも、家の1室の仮眠室で気軽にリフレッシュすることができるので、仕事の能率は大幅に向上しました。移動時間にとらわれず仕事ができるのは大きな利点だと思います。
Q.津幡町に事務所を置いて良かった点はありますか?
私は東金沢、村松は津幡町に自宅があるので、通勤時間は非常に短くなりました。特に村松は前職で通勤に1時間以上かけており、10分の睡眠時間を惜しんで高速道路通勤をするような状態だったため、自宅のすぐ近くで仕事をすることで生活の質は大幅に向上しました。
すぐ隣が小学校なので、よく登下校の子供たちの声が聞こえてきます。私たちの仕事は室内にこもって作業をすることが多いので、時間や季節の変化を感じられるいい機会となっています。また、道路を挟んですぐ向かいには大型ショッピングセンターや家電量販店があるので、気軽に買い物や食事ができて助かっています。
Q.将来の展望を教えてください
昨年、津幡町社会福祉協議会「子育てたまり場」親子サロンで開催されていた、識字や聴覚処理に障害のある子供たちを支援するアプリケーションを考えるイベントに参加しました。その時はあいさつに行っただけだったのですが、社会福祉協議会の方とお話をする中で、アプリケーション開発を通して社会に貢献できる一つの可能性を感じ、その後の仕事の刺激になりました。
今はまだ他社からの請負業務が多いので、Beta Computingとしてのサービスを形にして、自分たちで仕事を作っていけるようにしたいと考えています。そして、津幡の地から世界に向けて、良質なソフトウェアを発信していきたいと思います。