Interview
- 大場さん一家
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#03大場さん一家地域の人たちと家族のような繋がり
[家族構成]
守 (まもる)さん (36歳)
明美 (あけみ)さん (39歳)
喜代美(きよみ)さん (68歳)
※年齢はインタビュー時のものです。
[所在地] 領家
[出会いのきっかけ]
婚活ティーパーティー
大場守さんは領家地区に代々続く農家の生まれで、2014年の婚活ティーパーティーをきっかけに金沢市出身の明美さんと知り合い、2015年5月に結婚しました。
今回は婚活ティーパーティーに参加した経緯や津幡町での生活などを、大場守さんにお聞きしました。
Q.津幡町の婚活ティーパーティーに参加したきっかけはなんですか?
私は津幡町内で勤めながら代々続く家の田んぼで米作りを続けています。勤務先が家から車で5分の場所なので、これまではずっと職場と自宅のわずかな距離を往復し、仕事が終われば田んぼの様子を見て帰るという生活を続けていました。
そんな中で、2014年に津幡町の婚活ティーパーティーに上司の勧めで参加し、そこで明美さんと出会いました。明美さんは、津幡町に住んでいた友達から「おばさんの紹介で行くことになったので一緒に行きませんか」と誘われ、当初は付き添い感覚で参加したそうです。
明美さんと出会った後はお互いに「この人しかいない」と考えるようになり、その後はとんとん拍子で話が進んでいきました。両家のご家族にあいさつした後、2015年の5月に結婚することができました。
Q.大場さんは地域にどのように関わっていますか?
領家地区は特に地域の人とのつながりが強い地域なので、結婚を発表した時の反響はすごかったですね。この地区では、結婚式当日にお互いの家の水を合わせて飲む「合わせ水」をし、挙式後、その日のうちに地区の人を家に集めて「あとふき」と呼ばれる宴会をするという習慣があります。この習慣が25~30年ぶりに行われたため、地区の中から100人近い人が集まり、とても賑やかな結婚式になりました。
領家の祭には子供の頃からずっと関わっており、昔の祭の様子や段取りなどを一番よく知っている私が、現在ではリーダー的立場となっています。近年は能瀬周辺の4地区が共同で獅子舞をする、能瀬四町獅子舞頭合せを始めました。能瀬四町は地区内での縦のつながりが強い地域ですが、地区をまたいだ横のつながりが薄いと感じていたためです。このイベントは反響が大きく、町内外から多くの人に来ていただき、津幡町の観光協会のホームページでも紹介されました。
Q.津幡町での新婚生活はいかがですか?
現在はこの家で私たち夫婦と私の母親との3人暮らしで生活しています。妻は結婚前に私の母と会い、「このお母さんとならうまくやっていける」と感じて結婚を決意したそうで、今でも仲良く暮らしています。金沢市にある妻の実家もここから車で15分ほどですので、よく農作業の手伝いに行っています。
週末はよく二人で買い物や食事に行きます。私は甘いものがとても好きなので、スイーツを求めて県外に行くこともよくあります。その点でバイパスが近いのは助かりますね。
Q.津幡町で生活する上でのいい点や課題点はありますか?
津幡町は自然が身近にある環境がいいですね。特に領家地区は町の中心部から離れているので、夜になると満点の星空を楽しむことができます。一方、開けた土地でとても風が強いので、冬場の通勤は大変です。
大型スーパーへのアクセスがいいので、買い物には困りません。文化施設や病院も充実していると思います。しかし、津幡町にはあまり飲食店がなく、外食は金沢まで出ることが多いので、もっと増えたらいいなとは思います。
領家では人のことも自分のことのように考える、家族のような繋がりを持った人が多くいます。そのような環境で生まれ育ったことに感謝し、これからも2人で領家を盛り上げていきたいと思います。