潟端のシイノキ



 かつて蓮湖、あるいは大清湖と呼ばれた河北潟では、潟を埋め立てて農地に切り開こうという試みが、小規模ながらも古くから何度も繰り返されてきました。津幡町潟端(かたばた)の地名は、河北潟の縁を干拓(かんたく)してできたことに由来します。
 1672(寛文12)年に加賀藩5代藩主前田綱紀(まえだ・つなのり)が鷹狩りで河北潟を訪れた時、湖畔が新田開発に適した土地であることを認め、農民を入植させて開墾(かいこん)したのが潟端新村の始まりといわれています。この時、綱紀公が記念に植樹したシイノキの巨木が、集落の民家の庭に今も残っており、高さ13メートル、幹周り4メートルを誇ります。ここからほど近い加賀神社には、綱紀公が祀(まつ)られています。

所在地 〒929-0346 石川県河北郡津幡町字潟端
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アクセス IR津幡駅から「津幡駅前」交差点を曲がらずに直進し、次の「南中条」交差点を左折し、旧北陸道の町道に入ります。右手に見える中条公民館を過ぎてしばらく行くと、右手に「加賀神社」の社号標が見えます。そのT字路を右折し、国道8号線(津幡バイパス)の高架下を抜け、潟端集落に入ります。右手に「加賀神社」が見え、その隣の円照寺の鐘楼を過ぎてすぐ向かい側(左手)の高柳家の庭にシイノキがあります。



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