領家獅子舞保存会「大獅子」

領家獅子舞保存会「大獅子」

領家獅子舞保存会「大獅子」

 通称「大獅子」と呼ばれ、9月18日の秋季例祭に獅子を出している。
 獅子頭は、 製作時期、彫刻師、ともに不詳だが、津幡町に現存する獅子頭の中では最も重く、12.5キロもある。1955(昭和30)年に修繕されており、内側に「富山県井波町塗師横山玉抱、昭和三十年九月吉日修繕塗替、製作責任者金沢市駅前別院通り彫師横山典行」と記してある。蚊帳は、1975(昭和50)年に作られたもので、麻布で牡丹をあしらい、巻毛模様がほどこされている。胴輪(胴竹)を3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は3メートル余のさお竹に赤く染めた約2メートル余の苧麻をつける。
 頭持ちは襟に「領家青年団」と入った黒または紺の法被を着、頭に豆しぼりの鉢巻をつけ、白足袋に雪駄をはく。一方、棒振りは、柄模様の入った中振袖の着物に、同じく柄模様の袴を履き、桜色や黄色のタスキをかけ、胸当てをつけ、腰には力帯、手には手甲、足には脚絆、白足袋をして草鞋を履く。
 棒振りの流技も不詳である。現在、棒振りの演技には棒・長刀・太刀があり、以前はつなぎ棒(チキリキのことか)もあった。
 囃子には「ノーエ節」と「道中バヤシ」がある。以前は、芸者の三味線を入れ、蚊帳の中で演奏したが、現在はリヤカーに大太鼓1を仕組み、太鼓に1〜2人、笛(立笛)に3〜4人が蚊帳の外、獅子の後方で演奏する。
 獅子舞の道具一式は、祭礼日の前日に集会所に飾る。家々からの花(祝儀)には「目録一ツ、金貨一封御酒肴ハ沢山、人気ハ栄当栄当右ハ、御当町○○様ヨリ御贔屓トアッテ領家青年団へ下サル」と言上する。

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