潟端松雲会「大獅子」

潟端松雲会「大獅子」

潟端松雲会「大獅子」

 通称「大獅子」と呼ばれ、10月10日の秋季例大祭に獅子を出している。
 獅子頭は、明治30年代に造られたと伝えられており、作者は不詳である。蚊帳は、1983(昭和58)年に作られたもので、麻布で牡丹をあしらい、巻毛模様がほどこされている。ガワ(胴竹)を3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は3メートル余の孟宗竹に赤く染めた麻朱房をつける。
 頭持ちは赤地に白色で「剣梅鉢」の紋をあしらった錦帯、襟に潟端松雲会、背中に「獅子」の入った紺色の法被を着、豆しぼりのハチマキをつけ白足袋をはく。一方、棒振りは法被を脱ぎ、頭にシャンガン(赤熊冠)をつける。
 棒振りの流技は、「波自加弥神社誌」によれば、金沢二日市の柳川流の流れを汲むものされているが、金沢堀川の天神真揚流の流技であるとも言われ、また金沢今町の長尾流の所作も見られるところから、さまざまな流技が混合していると思われる。現在、長刀・太刀・棒・鎖鎌・合わせ長刀及び長尾流に見られる花棒が行われているが、以前は、三人棒(鎌・太刀・長刀)があった。
 囃子には「ノーエ節」と「モドリバヤシ」がある。以前は芸者を雇って三味線を入れ蚊帳の中で演奏したが、現在はリヤカーに大太鼓1、小太鼓2を仕組み、太鼓に2〜3人、笛に4〜5人が蚊帳の外、獅子の後方で演奏、三味線をカセットテープで代用している。
 獅子舞の道具一式は、祭礼日の3日前に区集会場に飾る。家々からの花(祝儀)には「目録一ツ金貨一封御酒肴ハ沢山、人気ハ栄当栄当右ハ御町内○○様御贔屓トアッテ、潟端獅子若連中へ下サル」と言上する。

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