北中条進北会「雄獅子」

北中条進北会「雄獅子」

北中条進北会「雄獅子」

 通称「雄獅子」と呼ばれ、4月15日に獅子を出している。
 現在の獅子頭は、1847(弘化4)年に金沢の五房屋亮重氏によって造られたもので、津幡町に現存する獅子頭の中でも最も古いものである。表面は白鹿の皮が張られており、舌の部分に「千日町氏子世話人、越中屋熊吉、津幡屋孫兵衛、小松屋徳四郎、生熊屋六右衛門、弘化四年未年孟秋時真、七拾九歳河原町五房屋清右衛門亮重作口(花押)」と記してある。蚊帳は、1960(昭和35)年に作られたもので、麻布で牡丹をあしらい、巻毛模様がほどこされている。ガワダケ(胴竹)を3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は3メートルの孟宗竹に赤く染めた麻をつける。
 頭持ちは赤地に白で「北」をあしらった錦帯、襟に進北会、背中に「北」の入った水色の法被を着る。一方、棒振りは黒の腹がけにパッチを履き白の刺子を着て、白か黒のシャグワン(赤熊冠)をかぶり、棒を振る。
 棒振りの流技は、金沢二日市の柳川流の流れを汲むもので、長刀・鎖鎌・チキリキ・棒が行われている。以前は太刀もあったが、現在は行われていない。
 囃子には、「ノーエ節」と「豊年満作」がある。以前は「道中バヤシ」をはじめ「花車」「狂乱」「石童丸」「正札」「モドリバヤシ」など10曲ほどの囃子があり蚊帳の中で演奏したが、現在はリヤカーに大太鼓1、小太鼓2を仕組み、太鼓に2〜3人、笛に4?5人、三味線を弾く芸者2人が蚊帳の外、獅子の後方で演奏する。
 獅子舞の道具一式は、祭礼日の3日前に区集会場に飾る。家々からの花(祝儀)には「目録一ツ金貨一封御酒肴ハ沢山、人気ハ栄当栄当右ハ御町内○○様御贔屓トアッテ、北中条獅子舞同好会へ下サル」と言上する。

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