津幡太白会「にらみ獅子」
通称「にらみ獅子」と呼ばれ、6月21日に近い日曜日と9月15日に獅子を出している。
現在の獅子頭は、1960(昭和35)年に富山県井波の野村清太郎氏によって造られたもので、表面には白鹿の皮が張られている。蚊帳は、1977(昭和52)年に作られたもので、麻布で牡丹を左右上部の中央にあしらい、巻毛模様が施されている。ホネを3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は3.4メートルの竹に2メートルの赤く染めた麻をつける。
衣装は、頭持ちが黒の腹がけにパッチ、黒地に白で「つ」と染め抜かれた錦帯、太白会と書かれた紺の法被を着、豆絞りの鉢巻に白足袋、雪駄または女物の下駄を履く。一方、棒振りは法被、錦帯を脱ぎ、白か黒のシャグワン(赤熊冠)をかぶり、棒を振る。
棒振りの流技は、竹橋の故角尾伝蔵氏より伝わるもので、金沢市大樋町の流れを汲むものといわれている。「波自加弥神社誌」には、津幡に半右衛門流という流派があったとされているが、角尾伝蔵の広めた流派であることかは定かではない。現在、長刀・太刀が行われているが、以前はチキリキ、鎖鎌があった。
囃子は、演技をするときは「舞バヤシ」、行進をするときは「ノーエ節」「豊年満作」などを演奏する。以前は蚊帳の中で演奏したが、現在は蚊帳の外にいて獅子の後方に位置する。
獅子舞の道具一式は、祭礼日の3日前に神社の拝殿に飾る。家々からの花(祝儀)には「目録一ツ金貨一封御酒肴ハ沢山、右ハ御当町○○様御贔屓トアッテ、津幡太白会獅子若連中ヘ下サル」と言上する。
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