端の宮

神聖な森として崇められる「端の宮」

神聖な森として崇められる「端の宮」

 津幡町河合谷地区の上大田区からかほく市に向かう国道471号から入ったところに、「端の宮(はなのみや)」の石碑が建っています。この「端の宮」の森には、ヤブツバキやコブシ、シロダモ、ウワミズザクラ、ミズキ、フジなどの古木が茂り、未だかつて斧の入ったことがない神聖な森として、「入らずの森」「神々の宿られる森」として崇められ、大切に守られてきました。名前の通り、能登から河合谷の郷に入った最初の村、上大田の端に位置する「端の宮」には、古くからの伝説が残っています。
 その昔、上大田地内にある「端の宮」は、御山(おやま)神社の末社であったといわれています。死者がこの前を通ると、必ず次の日は荒れたため、そのような時はここを迂回し、川向(かわむかい)か後ろの山道を通ったそうです。また、ここは大昔から「神々の宿られる森」と崇められていました。
 河合谷の郷に入る旅人たちは、大海川(おおみがわ)の谷にせまる山ぎわの険しい道を、中でも横引きの難所をやっと通り抜けて、この「端の宮」の前でほっと一息ついて感謝の祈りを捧げ、一休みしたところだそうです。村の秋祭りには、御神酒(おみき)を供え、以前は獅子舞(ししまい)を奉納していました(河合谷地区の伝説「端の宮」の話より引用)。

所在地 〒929-0309 石川県河北郡津幡町字上大田
お問い合わせ先
電話番号
ホームページ
アクセス 津幡町市街地から県道59号線に入り、かほく方面に進みます。「御門」交差点で右折し、県道221号線を河合谷方面に進みます。そのまま道なりに進み、興津峠を越えると、国道471号線に入る三叉路に出ます。そこを左折し、右手に見える「滝の谷霊水」を過ぎると、左手に入る小道があります。そこを曲がり、道なりに行くと、左側に「端の宮」の石碑が建っています。



その他のキーワード
関連する観光スポット
関連する観光イベント