禁酒の碑

河合谷ふれあいセンターの前庭に建つ「禁酒の碑」

河合谷ふれあいセンターの前庭に建つ「禁酒の碑」

 津幡町河合谷地区の上河合区の旧小学校前に建つ「禁酒の碑」は、1926(大正15)年に当時の河合谷村長であった森山忠省(もりやま・ちゅうしょう)氏の提唱で、老朽化した河合谷小学校の改築費45,000円を捻出するため、村をあげての禁酒が実施され、それを知らせるために建てられたものです。村民が毎日酒を飲んだつもりで5銭以上貯金し、予定通り費用を工面しました。校舎の完成後も、禁酒は20年間にわたって続けられました。当時の新聞で報道されると、多くの激励と賛辞が寄せられ、海外からも取材がくるほど話題になりました。
 村の長老によると、当時どうしても飲みたい人は、村の外である興津(津幡町中心部に向かう峠を越えたところにある集落)まで行っていたそうです。また、村に8軒あった酒店は、禁酒によって自主廃業したそうです。
 石碑は当初、村の入口である大海川(おおみがわ)に架かる濁澄橋(にごりすみばし)に建っていましたが、後に河合谷小学校中庭に移されました。2008(平成20)年3月には、133年の歴史を持つ同小学校も閉校され、現在は河合谷ふれあいセンターの前庭に置かれています。

所在地 〒929-0304 石川県河北郡津幡町字上河合ロ23-1
お問い合わせ先 河合谷ふれあいセンター
電話番号 076-287-1001
ホームページ http://www.town.tsubata.ishikawa.jp/shisetsu/kawaidani_c/index.html
アクセス 津幡町市街地から県道59号線に入り、かほく方面に進みます。「御門」交差点で右折し、県道221号線を河合谷方面に進みます。そのまま道なりに進み、興津峠を越えると、国道471号線に入る三叉路に出ます。そこを右折し、しばらく行くと、左側に「河合谷ふれあいセンター」の案内板が立つ三叉路に出ます。そこを左折し、小さな橋を渡ってすぐに右折すると、左手に見える「河合谷ふれあいセンター」の前庭に「禁酒の碑」が建っています。



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